忍者ブログ

戯言繰言空言

紅炎のソレンティアのプレイ日記です。多分。 SNGのお知り合いはリンクアンリンクフリーです。

entry_top_w.png
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

entry_bottom_w.png
entry_top_w.png
キティちゃんのお部屋の同居人達の小話を書いてみました。
ギャグになりきれてないギャグです^^;
本来は多分こんなギャグ調の話が得意分野な私なので、何時も以上にノリノリで書いてます。
せっかくなので一応人物紹介を詳しくやっていこうかなと。

・コスモスのドリアード、アブソリュート。

ドリアードは木の精霊です。花でも良いじゃないかと言う背後設定から作り出された彼女。
大元はボケボケキャラだったキティちゃんの突っ込み役として作った物の、ツッコミはコメントに来て下さる皆さんがやって下さったのと、うっかり背後がカッコで突っ込んでしまう為お部屋でまったり過ごす日々を送っている彼女です。
……時々キティちゃんの相談事を受けてたりしますが、その話は形になりそうでしたらその内に^^;

・動くくまのぬいぐるみ(捕獲機能付き)、ロート

以前とあるルーメさんに頂いた捕獲機能付きクマのぬいぐるみ。腕から網も発射できます。
普段キティちゃんの部屋ではタランチュラの捕獲と処理を担当してます。時々木の実やマテリアル採集のお遣いに行ったりも。素直で真面目なお利口さんです。ちなみに喋れないのでとても静かです。
キティちゃんはこの子を抱っこして寝てます。

・ユメモグラのソーニョ

とあるノックスさんに頂いたユメモグラ。鳴き声は「キュー!」です。企画で頂いたのでこの子は画像有り。空腹時は青紫、満腹時はピンク色の可愛い子です。キティちゃんのお部屋では幻薬処理係としてイベント時にかり出されます。その為どうやら幻薬に対する耐性が次々作られている模様……
イベントが無くてもご飯はきちんと貰えるので今の生活には満足しているようですが、実は虎視眈々と自然に帰る隙を狙っていたりする一番ワイルドな子かも知れません。可愛い顔に騙されては行けません!! ←

・アクティブボールのフィア

昨年(2008年)の縁日のスーパーボールすくいでゲットされ、連れ帰られた生きてるスーパーボールです。当初から「俺様」設定はあったので、そこへ肉付け……というか、私が書きやすい用に情に厚く(?)単純お馬鹿になって頂きました。受難のギャグ要員です(イイ笑顔)
ちなみにお友達のお言葉をお借りするならば、部屋内でのヒエラルキーは最下位。頑張って下克上と挑戦して散って欲しい所です。 ←ドS


そんな愉快なメンバー達の小話、お暇でしたらお付き合い下さいませ^^

* * * * *

「いってきまーす!」
『行ってらっしゃーい』
「きゅーっ!」

ショルダーバッグを掛けたキャンティは今日もにっこり同居人達に見送られて授業へと向かっていた。
ぱたん、とその扉が閉じられた瞬間、アクティブボール(注:動くスーパーボール)のフィアがぴょこんと跳びはねた。

「うっしゃぁ! 今日こそ俺様がこの部屋で一番だ、って事を思い知らせてやるぜ!」
「……毎日毎日そんなこと言ってて良く飽きないわねぇ」

フィアがぴょこぴょこ飛び跳ねて言う言葉に、妖精の姿で花瓶に腰掛けていた秋桜のドリアード、アブソリュートが呆れた声で答えた。
捕獲網つきの動くクマのぬいぐるみ、ロートはキャンティを見送った後、せっせと部屋に仕掛けられたタラちゃんほいほいにかかったタランチュラを捕獲網に詰めているし、ユメモグラのソーニョはがじがじと自分の首に繋がれている鎖をかじっていた。お腹が空いているらしい。
フィアはそんな暢気な面々を見て少し気力が萎えつつ、唯一反応を返してきたアブソリュートに眼をつける。

「勝負だ秋桜女! この部屋の覇権をかけて!!」
「……まぁいいわ。暇だし付き合って上げましょ」

ぴょんぴょんと跳びはねるフィアにニヤリと妖艶に微笑んでアブソリュートは花瓶を降りるとテーブルまで軽々飛び降りた。

「で、何で勝負するの?」
「何でも良いぜ! どちらかが『参った』って言うまでの勝負だ!」
「ふーん。なるほどね。それじゃ、お先にどうぞ?」

にっこり余裕の微笑みを浮かべて尋ねるアブソリュートの言葉に、フィアはニヤリと笑って答える。

「跳躍勝負だ!上に飛び跳ねて先に地面についた方が負けだ!」
「ふーん、いいわよ、それで」

フィアの提案にアブソリュートはあっさりと頷いた。
その揺るぎない様子を諦めと取ったフィアは心の中でガッツポーズをする。
跳躍ならば色々と突っ込み所はあれど、スーパーボールであるフィアには絶対的な自信があった。

「それじゃ、よーいドンで飛び跳ねるからな。遅れるなよ!」
「判ってるわよ。ロート、判定宜しく」

審判役を任せられたロートはこっくり頷くと、よーいドン、と言うつもりか勢いよく両手を振り上げた。
それと同時にフィアとアブソリュートは床を蹴る。
ぽーん、と勢いよく跳ね上がったのはフィア!
ふわりと飛び上がるアブソリュートの更に二倍は跳躍したフィアは、アブソリュートを見下ろしてニヤリと笑う。

―― 勝った!

フィアが胸の裡でそう思ったその時。
跳躍のピークを迎えて落下していくフィアは速度を増してぐんぐんアブソリュートに近付いていく!
対するアブソリュートは跳躍の高さこそ無いものの、ふんわりとゆっくり落ちていくように見える。

「こんにゃろっ……!!」

空中でもがこうとするも手足は無い哀しさ。こてん、と先に地面に転がったのは高く飛び上がったはずのフィアだった。
トン、とすぐ後から優雅に着地したアブソリュートはフッとそれを見下ろして微笑む。

「まずはあたしの一勝ね。どうする? これ以上恥をかく前に降参する?」
「んなわきゃねーだろ!」
「今度はどつきあい? 正直そう言うのは趣味じゃないのよねー」

アブソリュートの挑発にフィアは勢いよく突進をかける。
ひらりとかわしながらアブソリュートはそう言いつつニヤリと微笑する。
パチン、とアブソリュートが指を鳴らせばふわっと浮き上がったミカンがフィアに向かって飛んでいく!

「むぎゅっ!」
「こういう方が優雅で良いでしょ。で、未だ降参しないの?」
「しねー!!」
「こぉら! 何やってるの!」

ミカンを押しのけフィアが再びアブソリュートに向かって飛びかかろうとしたその時。
ぱたん、と開いた扉から仁王立ちで部屋の中を見回すのはキャンティだった。

「喧嘩は駄目だよー! 食べ物を粗末にするのもダメ!」
「ごめんキティ。ちょっとやりすぎたわ」
「フン!」

フィアに投げつけられた蜜柑を拾い上げたキャンティが二人を諫めると、アブソリュートはすぐさま素直に謝罪した。
しかし、フィアはプイッとそっぽを向いて悪びれる様子もない。その様子にキャンティは続ける。

「あ、フィアは反省してないな? 勿体ないおばけに捕まっても知らないよ?」
「何だそりゃ。そんなん恐くもなんともねーよ!」
「ふーん、そっかぁ? まぁとにかく喧嘩もダメだからね。僕忘れ物取りに来ただけだからまた出かけるけど、仲良くしてなきゃダメだよ~?」

キャンティの注意に、フィアはアッカンベーと減らず口をたたく。
肩をすくめたキャンティはそう言って引き出しから教科書を取り出すとまた部屋を出て行った。

 

(……続く、かも知れない?)

PR
entry_bottom_w.png
この記事にコメントする
お名前 
タイトル 
メールアドレス 
URL 
コメント 
パスワード 
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
plugin_top_w.png
最新コメント
[05/03 茉華]
[06/03 暁]
[10/28 暁@双子兄背後]
[10/24 暁@双子兄背後]
[10/23 暁@双子兄背後]
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
プロフィール
HN:
本名 音々
性別:
女性
趣味:
読書、ネット
自己紹介:
読み方は「ほんな ねおん」。ソレンティアでは尻尾ユラユラ黒猫と、ハデ髪白衣の殺人鬼、GCでは満月なシスコン兄と=ユーマ遣いの夢魔の後ろにいる人。脳天気でいつも無駄にニコニコしてますが、偶に吐き出す毒は猛毒との評価を頂いておりますご注意下さい^^ 生息地は関東地方。好物は紅茶と想像(妄想)とコメントです(笑) 基本的にボケ属性です。
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
ブログ内検索
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
フリーエリア



plugin_bottom_w.png
Copyright 戯言繰言空言 by 本名 音々 All Rights Reserved.
Template by テンプレート@忍者ブログ
忍者ブログ [PR]